2020年も話題となる日本映画がたくさん放映される予定ですが、その中で注目されている作品の1つが、「耳をすませば」です。なにかどこかで聞いたことがあるような、という印象を持った人は多いと思いますが、実はこの作品、かつてスタジオジブリが映画化して大ヒットを記録した1995年の映画とタイトルが同じであり、雫と聖司の10年後のオリジナルストーリーを交えた新たな物語が紡がれることになります。元々この作品の原作となっているのは、1989年というかなり以前に、柊あおいが少女コミック誌である「りぼん」の中で発表した青春恋愛漫画で、それをスタジオジブリがアニメとしての映画化をしてヒットしました。映画館でこの映画を観た人もとても多いと思いますが、今回は、実写映画化であり、このストーリーを演じるのが、清野菜名、松坂桃李のW主演であり、実に爽やかで本格的なキャスティングとなっています。
月島雫のピュアな雰囲気を出すのに、演技派女優の清野菜名というのはぴったりですし、あれから10年後にどのような恋をしていくのか、そしてまた天沢聖司の10年後を演じるのが、映画では数々の話題作に出演している松坂桃李ということで、その演技にも注目が集まります。中学生の時に「お互いに夢を叶えよう」誓い合ってから10年後、24歳になった雫は小説家になりたいという夢を叶えることができずに、もがく毎日であり、本を売る仕事に大忙しという暮らしが続いている中で、聖司の方はバイオリン職人を目指し海外暮らしをしており、お互いの生活スタイルは対照的です。そんな二人がどのように再会し、どのように恋に落ちるのか、夢をどのように追いかけるのか、爽やかで清々しい恋愛や、悩みながらも夢に向かって進んでいくストーリーは好感できるはずです。
監督は、実績のある平川雄一朗氏で、メガホンを取ることになります。プロデューサーは西麻美氏、ソニー・ピクチャーズと松竹が初めて共同で配給を手がけることになり、9月18日から全国で公開されます。